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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也
ゆうみに取って、この部屋は鬼門だった。
出来れば二度と近付きたくない場所だ。
入社してひと月経った頃の事だった――茂野に資料室の中の捜索を頼まれた。
五年ほど前の試作品が何処かにあるので探して欲しいとの事だった。
要するにその頃仕事が暇だった。
ゆうみは、天井近くまでの高い棚でひしめく資料室の中を何時間も掛けて茂野の言う試作品を探したがさっぱり出てこない。
気が付けば定時をもう過ぎていた。
どうしようかと思っていた頃、茂野がひょっこり顔を出して、
「悪いねえ、見付からなかったら今日はもう切り上げて帰っていいから」
と言ったが、その時ゆうみは妙に使命感に燃えていて、
「もう少しだけ探します!!」
と宣言し、暗くなっても探し続けた。

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