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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也
紗由理が鉄平の首を締め上げている横で、ゆうみはジャバラ状になったファックスの解読に真剣に取り組んでいた。
筆記体の英語も時々混じり、何が何だか分からずに頭を捻るが、ふと、
「玉子」
の文字が見えて、ゆうみはがっくりと肩を落とした。
このファックスが奴からだとすれば、書かれている文面は大概想像がつく。
玉子が入社した日、ゆうみが奴にブチ切れてから、玉子はゆうみへのご機嫌とりに必死なのだった。いや、必死なのかどうかは分からない。
玉子はいつもヘラヘラニタニタしていて(他の女子社員には、神々しいまでの美しい笑顔のウイル様☆――だとかきゃあきゃあいわれてるけど……け――っ)何を考えているのかさっぱり読めなくて油断ならない。
奴は、ゆうみの頭の中の妄想で出来上がった王子だが……
玉子だか王子だか……もうどうでもよくなってくる……
科学的にも物理的にも全く説明の出来ない超常現象が起きて、ゆうみの前にある日突然プラチナブロンドで、ミッドナイトブルーの瞳の八頭身イケメン玉子が出現し、しかもゆうみにべた惚れなのだ。
本人に何度「マジな話、玉子は何処から来たのよ」と聞いても、
「僕はねえ、ゆうみと結ばれる為に生まれた玉子なのさ☆」
としか言いやしない。

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