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sunset~君の光になりたい
第82章 sunset~君の光になりたい
ヒロの大きな身体をずっと支えていたら、流石に足が痺れを切らして辛くなってきた。
千波は彼を起こさないように、徐々に腰をジリジリと引いていく。ヒロの頭を両手で持ち、痛くしないようにそっと置くと、音を立てぬようにソファから立ち上がった。
その時ヒロの長い睫毛が微かに震えるが、瞼が開かれる様子はない。
息を殺し、千波は足音を立てずにキッチンへ向かう。
白を基調としたデザインのシステムキッチンは、あまり使われていない様子だ。
少なくとも、誰かがここで頻繁に調理するという事はないように見える。千波は、彼の新居に女性の気配がない事に安堵し、露骨な程の嬉しさで思わずその場で跳ねてしまった。
当然ドスンと大きな音がして、しまった、とヒロの方を見る。
今ので起きた様子はない。
千波は息を大きく吐くと、真新しい白い冷蔵庫の扉を開けた。

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