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sunset~君の光になりたい
第82章 sunset~君の光になりたい
大きな身体のヒロがソファの上でもがく姿を見て、千波は一瞬彼のそばへいくのを躊躇った。
非力な千波が彼の長くたくましい腕に撥ね飛ばされてしまうのではないか、と思ってしまったのだ。
溺れる者が浮上しようとするような動きで手足を動かし、苦悶の表情を浮かべるヒロを、数秒の間見詰めていた千波だったが、そんな彼を見ているのが辛くなってきた。
ヒロの、いつでも真っ直ぐに前を向いている大きな瞳。
視線がぶつかると、千波はたちまち魅了され、何も考えられなくなってしまう。
憧れと恋情で、一杯になってしまうから。
だけど、今の彼には、いつもの堂々とした強さは微塵も感じられなかった。
彼と会ったばかりの頃の千波ならば、そんな状態の彼を見て驚いたかも知れない。
今ならわかる。
ヒロが完全無欠の英雄では無いことを。
欠点や弱さを持った、ひとりの人間だと言うことを。
(私と同じ……私も……過去の恐怖を忘れられなくて……ずっと……)
千波は、一歩ずつ、ヒロに近づいた。
非力な千波が彼の長くたくましい腕に撥ね飛ばされてしまうのではないか、と思ってしまったのだ。
溺れる者が浮上しようとするような動きで手足を動かし、苦悶の表情を浮かべるヒロを、数秒の間見詰めていた千波だったが、そんな彼を見ているのが辛くなってきた。
ヒロの、いつでも真っ直ぐに前を向いている大きな瞳。
視線がぶつかると、千波はたちまち魅了され、何も考えられなくなってしまう。
憧れと恋情で、一杯になってしまうから。
だけど、今の彼には、いつもの堂々とした強さは微塵も感じられなかった。
彼と会ったばかりの頃の千波ならば、そんな状態の彼を見て驚いたかも知れない。
今ならわかる。
ヒロが完全無欠の英雄では無いことを。
欠点や弱さを持った、ひとりの人間だと言うことを。
(私と同じ……私も……過去の恐怖を忘れられなくて……ずっと……)
千波は、一歩ずつ、ヒロに近づいた。

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