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sunset~君の光になりたい
第82章 sunset~君の光になりたい
「千波っ……」
崖から落ちようとする者が木の枝に掴まるように、ヒロは千波を抱き締め、肩先に顔を埋めた。
震えているのがわかると、千波はそっと彼の頭を撫でる。
「大丈夫、大丈夫……私が居ます……」
泣き出す赤子をあやすように柔らかい歌うような調子で千波は呼び掛けた。
ヒロは彼女の温もりを求め、胸に頬擦りし、千波は小さく吐息をもらす。
「千波、千波……そこに……いるんやよな……俺の側……に……」
「はい、もう、何処にも行きません」
ヒロの消えてしまいそうに小さな呟きに千波は答える。
子守唄のような儚げで優しい声はヒロを微睡ませ、彼はいつしか眠りにおちていた。

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