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sunset~君の光になりたい
第79章 夢の国で
「チョコシナモンとメープルどっちがええ?」
ニコニコしながらヒロは千波にチュロスを差し出した。
「う~ん……どっちも美味しそう!」
「両方食えば?はい、あーん」
ヒロがメープルの方を千波の口先に差し出すと、千波ははにかみながらかぶり付く。
「美味しい~!幸せ!」
「安上がりな幸せやな」
ヒロも千波の笑顔につられて屈託なく笑う。
「ううん……本当に幸せ。ヒロさんと、こうして一緒に居られて……」
「千波……」
暫し二人は見詰め合い、ヒロが千波の細い肩を引き寄せてキスした。
軽く触れるだけだったが、お互いの身体も心も熱くなる。
「やべ。ここ、外やったな」
ヒロは千波の肩を抱いたまま、舌を出す。
「夢の国だもん……誰も怒らないよ……きっと」
行列に並ぶ人々は、二人の事を気に留めては居ない。
皆楽しく談笑したり、ふざけ合ったり、歌っているカップルも居る。
「そうやな。きっと、今日この場所で盛り上がってチューする奴等沢山居るで」
「ふふふ。そうだね」
「何発チュッチュすんのかな~?見掛けたら数えて見るか?」
「もうっ!何発とか厭らしい言い方しないの!」
他愛ない会話で二人は盛り上がり、抱き合って笑った。

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