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sunset~君の光になりたい
第62章 千波の記憶 ②
「だって……可哀想じゃない」




「可哀想……?」




不思議そうにユキトは千波を見た。




「この子は、こんな風に死にたくなかった筈だよ……きっと、お父さんやお母さんだって居る……」



千波は、そこまで言うと絶句する。


――私がもし居なくなっても、お父さんもお母さんも、悲しまないのではないだろうか?




「……お願い……そんな……悲しい曲……弾かないで」



いつの間にか、しゃくり上げる千波の前にはユキトが立っていた。



ユキトは、そっと千波の頭を撫でた。




「僕は……」



千波はユキトを見上げる。



「こうやって、頭を撫でて貰った事が、ないんだ……」



「え……」



「家の中で、僕はいつも一人で居るんだ……」




「ユキト……?」




「外で、親子連れがこうやってるのを見たんだ……泣いてる子には、こうするんだよね……?」




ユキトの目から、涙が一筋流れた。




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