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sunset~君の光になりたい
第55章 白い風景


「すいません……母がこんな時に留守で……」


里沙が申し訳なさそうに頭を下げると、松ノ内は手を組んで微笑んだ。


「……千波さんは、実のお母様と生き別れていらっしゃるし、実質的な保護者はあなたのお母様ですが……まあ、ご家族それぞれ色んな事情がありますからね……そちらの方は……」


松ノ内は実直そうな、しかし糞真面目タイプではなさそうな、どこか柔らかい雰囲気を持つ人物だった。
ヒロは視線を向けられて、きっぱりと答えた。


「彼女の、婚約者です」


「おお……そうでしたか」


「ちょっと!いつのまにそんな話になったのよ!聞いてないわよそんな事」


里沙が目を剥いた。


ヒロはあさっての方を向いて舌を出す。


「いや……まだ千波には言ってないんやけど……見込みや」


「はあ?見込みぃっ?ふざけんじゃないわよ――!」


「いや、ふざけてない」



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