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sunset~君の光になりたい
第54章 君は僕の光
千波の手がヒロの金色の髪にそっと触れた。
ヒロは千波の頬を両手で挟み見詰めると、耐えきれずに嗚咽を漏らす。
泣かないと決めて居たのに。
辛いのは千波なのだから。
「ゴメン……ゴメンな……」
「ヒロさん……何故……謝るの?」
「千波……」
千波は優しく微笑んでいた。
「来てくれて……嬉しい……」
その瞳からキラリと涙が伝う。
「千波――」
ヒロの形の良い唇に指で触れて、千波はお願いした。
「ヒロさん……何か、唄って?」
ヒロは、千波の手を握り、嗚咽を堪え歌い始めた。
『僕が もし
人じゃない姿に
魔法で 変えられたとしたら
君は 僕を 忘れるだろうか?
例えば あの木に止まっている
黒い 烏』
千波もまっすぐにヒロを見つめて、微かに唇を動かして歌う。
『『 君が もし
人でない 何かに
悪い魔法で 変えられた
としたら
僕は 君を忘れるだろうか?』』
千波はそこで声を詰まらせ、顔を歪ませた。
ヒロは頭をそっと撫でる。

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