この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第53章 合わさる記憶
「ちーが……知らない男の人と……居た」
里沙の体の中で嫌な音がする。何かがグシャッと潰れる様な。
潰れて、千切れて形を変えて、パズルのピースが埋まるかの様に欠けた場所にそれがぬるりと音を立てて合わさる様な感覚だった。
千波の幼い時の言葉が甦る。
『会わせたい人が居るの。ユキトっていうの』
背中に冷たい物が流れた。
「ねえ……それって……」
「若い男……二十代位で……金髪だった」
「……」
宮本は記憶を辿る様にこめかみを押さえていたが、苦しげに右手を押さえた。
「痛むの?」
「……大丈夫だよ」
宮本は里沙を気遣って微かに笑ったが、声をひそめ耳打ちするように話した。
「なあ、砂川さんが、ちーを見つけたんだよな」
「うん、そうみたい」
千波は、店舗のあるビルの他の階の倉庫に連れ込まれていたのだ。
「今日、砂川さんはシフト入ってなかったよな……何で来てたんだ?」
「さあ……お店が気になったから来たのかしら?」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


