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sunset~君の光になりたい
第53章 合わさる記憶
ブブ、ブブ


バッグの中でスマホが動いている。


涙を拭い、里沙はスマホを取り出した。



「――はい」


『里沙さん?』


「……thunder武彦ぉ……」

胸に安堵が広がり、熱い涙が再びブワッと溢れた。


『今、車で大阪向かってるけど……何時になるかわからないけど、行くから』


「ふん……うんっ……」


まともに話せず、擬音みたいな声しか出ない。



『――寝れないかも知れないけど、少しは寝るんだよ?』


「ひんっ……ばがっだ……」


『――じゃあ、後で』


里沙は通話を切ってスマホをバッグにしまう。


「……武彦さん?」


「うん」


武彦の声を聞いて、里沙は幾分落ち着いたようだ。


宮本は腕を組み遠い目をした。


「ペコさんには言ってないんだけど」


「?」


「俺……ちーがあの事件に遭う前に、チューリップ公園で見たんだ」


里沙は息を呑んだ。


「見たって……」




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