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sunset~君の光になりたい
第53章 合わさる記憶
「……っ」
里沙は震える拳を固めて自分の頭を殴り出した。
「里沙っ」
宮本が羽交い締めにして止めようとするが、弾き飛ばされる。
「何も……気づかないなんて……私のバカっ!バカ――!」
里沙は両方の拳で頭を滅茶苦茶に殴りつけた。
「止めろ――!」
腕を掴み、壁に乱暴に押し付ける。
髪を乱し、涙でぐしゃぐしゃの里沙はボロボロだった。
息を乱してヒステリックに叫ぶ。
「あの時も、守れなくて……今もまた……守れなかったなんて……っ」
「でも、ちーは戻ってきたんだ!」
宮本も目を潤ませているが、しっかりした口調で言った。
「――!」
「怖い思いをしたけど……戻って来れたんだよ……だから、これからちーをどうやって支えるのか、それが大事だろ?」
「……うっ……ひっん」
里沙は顔を手で覆い、その場に座り込んだ。

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