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sunset~君の光になりたい
第40章 君の痛みを僕にくれ

「何すんのボゲっ!」

 里沙は、口ではそう言ったが、抱きしめられた瞬間からその胸に甘えた。

「サイテー最悪カス男で添え物チェリーな僕ですが、里沙さんを悲しみから引き上げたいんです。」

 武彦は、里沙の髪に顔を埋め静かに言った。

「……!」

 里沙は、その言葉で喉の奥に痛みを覚え、堪え切れず目を閉じ熱い涙を零した。

「苦しい事があるなら、僕にも分けて下さい。
 僕に何が出来るだとか、助けたいだとか、そんな偉そうな事は言いません……
 けれど、里沙さんを少しでも笑わせたい。笑顔を見たいんです」

 里沙は、彼の胸に顔を埋めたまま、咽び泣いた。
 彼の大きな指が、髪を優しく掻き分けるように撫でている。

「……じっ」
「じ?痔が痛いんですか?」
「ぢがうわっ」
「それは良かったです。痔は辛いですからね」
「何の話じよっ!……もうっ」
「すいません」

 武彦の笑顔に、里沙の心が少し晴れやかになる。

 ――だが、笑いかけてなんかあげるもんか、と、里沙は一生懸命しかめ面を作った。



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