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sunset~君の光になりたい
第40章 君の痛みを僕にくれ
「わだじ……私……タケヒコ様と、チッスじだのよ!?」
「はい」
「宮本とも……どうなっだのが……わからだいのよ!?平気なの!?」

 しゃくり上げながら鼻声で話す里沙を彼は更に強く抱き締める。

「決して平気なわけじゃ、ないですが……」
「ですが何?」
「それでも里沙さんは、里沙さんです」
「……心が広いですこと!!てか、広い振りをしてポイント稼ごうって気?」

 里沙はわざと冷たく言い放つ。突然武彦の指が顎を掴み、驚く間もなく唇が奪われ、大きな身体が被さって来た。
 武彦は強い力で里沙を抱きしめ緩めない。
 息苦しくて、呻いた。

「……くるし……い」
「僕も苦しい」

 搾り出すかのようなせつなげな声だった。

「……里沙さんが、他の誰かに何度抱かれたとしても……」
「しても……?」

 組み敷かれながら、里沙は彼を見詰めた。
 前髪が一瞬揺れて、妖しく光る両瞳が里沙を射る。
 唇が重ねられた。
 愛おしむように、時にはなぶるように。
 里沙は大きな背中に腕を回し、なすがままに任せる。
 甘い媚薬を盛られたかのように逆らう事が出来なかった。
 一度唇を離し、武彦は言った。

「君が何度誰かに抱かれても……俺がそれ以上に……抱きしめる」
「……thunder武彦……!」

 熱い呼吸が、耳元から、首筋、胸元に降りてくる。
 里沙も、広い大きな背中に指を這わせた。

「……俺も一緒に苦しむから」

 低く甘い囁く声が、途切れ途切れに鼓膜に快く響く。夢の中へと再び墜ちていくのを感じた。
 先程まで見ていた、暗い冷たい闇ではなく、甘く熱く……
 けれど苦しい……夢の中へ――


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