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sunset~君の光になりたい
第39章 セピアの記憶③


 ペコはその日、空手が終わり迎えに来るや否や、里沙の手を引っ張り車に乗せ急発進させた。

「母さん……やけに急ぐね。どうしたの」
「千波ちゃんがまだ帰ってないのよ」

 ペコは殺気を含ませた低い声で言った。
 里沙は、後部座席からミラーに映るペコの目を見て一瞬言葉を呑む。
 ペコのこんな目を見た事がなかったのだ。
 気が付くと手が震えていた。

「千穂さんが電話してきたのよ。
 "千波がまだ帰ってこないけど、そちらに居ませんか"て。
 で、ちょっと言い合いしちゃってねえ……
 向こうが突っ掛かってくるからさあ。
 千波ちゃんを捜す気も無いみたいだし、私、カッとなっちゃってね」
「千波……」

 里沙は、頭が真っ白になり、思わず祈る様に手を組んだ。

「祈るより今は、千波ちゃんの姿を探すのよ」

 鋭く言われ、里沙は顔を上げた。



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