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sunset~君の光になりたい
第38章 セピアの記憶②
 その帰り道にペコは里沙に空手を習え、と言い、それから千波の最近の様子を聞いて来た。

「学校では元気なの?」
「うーん……元気には見えるけど……」
「最近、来なくなったじゃない。家ではどうしてるのかしら?」
「お母さん、千波のママと仲良しじゃん。聞いてみれば?」
「それがね~千穂さん、冷たいというか様子がおかしいのよね」

 千穂さんというのは、千波のお母さんの名前だ。
 ペコが言うには、電話しても通じないし、参観や近所で偶然会っても目も合わせてもくれなくなったらしい。

「お母さん、何か怒らせるような非常識な事したんやないの?
 ……もしかして、千穂さんに偶然会った時に派手なコスプレとかしてなかった?
 それで他人の振りされたとか~?」
「失礼しちゃうわね!私がそんなヘマをすると思う?
 こんな知り合いがウヨウヨ居る界隈でそんなことやらないわよ!」
「うーん」

 里沙も、気にはなってはいた。
 最近は学校が終わって校庭で遊んだ後、"一緒に帰ろう"と誘うと――

「先生に用事を頼まれたから」
「教室に忘れ物をしたから先に帰って」

 等と、色々と理由をつけて、一緒に帰らなくなった。
 かと言って、それ以外で千波の態度が変わったというわけではなく、相変わらず二人は仲良しだ。
 放課後に千波が何をしているのか、家に帰ってどんな風に過ごしているのか気にはなったが、なんだか聞きづらかった。


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