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sunset~君の光になりたい
第37章 セピアの記憶①

 その落差が、幼い里沙にはとても恐ろしくショックだった。
 
 ――同じ人なのに、外と家での顔がこんなにも違うなんて、何故だろう――

 千波達が里沙の家に逃げてきた事もあった。
 二人は何日間か泊まった。
 千波の家庭の事情も朧げにわかってはいたが、大好きな友達と一緒に寝れるという嬉しい気持ちのほうが勝った。千波が初めて家に泊まった最初の夜は、"枕投げをしようか、こっそり布団の中で怪談話をしようか"
と、ワクワクしていた。
 一緒に布団に入った時千波が、ぽつりとこう訊ねてきた。

「里沙のお父さんて、どこにいるの?」
「お父さん?……知らないなあ。お母さんに聞くと、
 "お父さんはポール・マッカートニーよ"とか、"リバー・フェニックスよ"とか、わけわかんない事言うし」

 千波は吹き出した。

「何で外人?」
「さあ……好きなんやないの?」
「いいな……里沙んちは、楽しそうで」

 その声はとても寂しい響きを含んでいた。


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