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sunset~君の光になりたい
第37章 セピアの記憶①
「私、お父さんの子じゃないんだって」
淡々と話す千波の手を、里沙は握り締めた。
「私は……お母さんの間違いで出来た子供なんだって」
「何よそれ!変なのっ!間違いで子供って出来るもんなの?」
里沙は猛烈に怒った。
「……だから、お父さんは私が嫌いなの……」
「間違いじゃないよ!千波が生まれたのは間違いじゃない!」
「里沙……」
「私は千波が大好きだよ!千波が生まれてここにいるから私達、友達になれたんじゃない!」
千波の睫毛や、唇が小刻みに震え、それを見ていると胸苦しくなった。
「……ありがと……」
千波は、小さな、とても小さな声で言って抱き着いてくる。里沙は抱き締め返した。
女の子同士と言えど、人を抱き締めるのは初めてだった。
胸に顔を埋めて静かに泣く千波の頭を撫でながら、
"恋って、こんな気持ちなのかしら?"
と、ぼんやり考えた。
嬉しい様な、切ない様な不思議な気持ちだ。
――私にも千波にも、大人になったらこんな風に、抱き締めたくなる大切な人が出来るのかな?――
千波の両親もお互いを好きになり、大切に思い、だから結婚した筈なのに。
幼い里沙は、恋への憧れを抱くと同時に、愛情がいつしか壊れる可能性がある、という事を知ってしまったのだった。
淡々と話す千波の手を、里沙は握り締めた。
「私は……お母さんの間違いで出来た子供なんだって」
「何よそれ!変なのっ!間違いで子供って出来るもんなの?」
里沙は猛烈に怒った。
「……だから、お父さんは私が嫌いなの……」
「間違いじゃないよ!千波が生まれたのは間違いじゃない!」
「里沙……」
「私は千波が大好きだよ!千波が生まれてここにいるから私達、友達になれたんじゃない!」
千波の睫毛や、唇が小刻みに震え、それを見ていると胸苦しくなった。
「……ありがと……」
千波は、小さな、とても小さな声で言って抱き着いてくる。里沙は抱き締め返した。
女の子同士と言えど、人を抱き締めるのは初めてだった。
胸に顔を埋めて静かに泣く千波の頭を撫でながら、
"恋って、こんな気持ちなのかしら?"
と、ぼんやり考えた。
嬉しい様な、切ない様な不思議な気持ちだ。
――私にも千波にも、大人になったらこんな風に、抱き締めたくなる大切な人が出来るのかな?――
千波の両親もお互いを好きになり、大切に思い、だから結婚した筈なのに。
幼い里沙は、恋への憧れを抱くと同時に、愛情がいつしか壊れる可能性がある、という事を知ってしまったのだった。

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