この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第36章 潜む過去
ペコは、宮本の手をがしっと握った。
「宮本君は必要よ!店に宮本君が居てくれないと困るわ!里沙だって千波ちゃんだって宮本君を頼りに思ってるわよ?
それに、それにそれに、私が!宮本君が居ないと寂しいのよぉ――!
その涼しげ且つ、たまに皮肉を醸し出すような瞳……人形のようなすらりとした佇まい……そんな姿がお店にあるだけで癒されるのっ!
私の毎日のテンションはマックスに振り切れるのよっ!やる気満々に充ち溢れるのよ――!……だからお願いお願い……まだ辞めないでえええ!」
ペコの目が爛々と光っている。危険を感じた宮本は後ずさり曖昧に笑うしかなかった。
「と……ところで、ちーのご両親は今はどうされてるんですか?
ちーのお母さん、確か身体が弱かったですよね?」
宮本は話題を変えようと訊ねた。するとペコの表情が一瞬真っ白になる。
怪訝に思い見詰めると、ペコはにへらと笑い、宮本の頭をグリグリと撫でた。
そして呆気に取られる宮本の掌に、一万円札を握らせた。
「?」
「宮本君、悪いけれど歓迎会の買い出しに、thunderの二人と一緒に行ってきてくれないかしら?」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


