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sunset~君の光になりたい
第35章 恋色の一日③
「ヒロ……顔に全部出てる」
隣に居る武彦にさらっと言い当てられ、ヒロは咳ばらいした。
「あんまり嫉妬深い男は、ストーカー呼ばわりされてしまうで。気をつけんと」
武彦がそう言うと、里沙がお椀をテーブルに乱暴に置いた。
「……感情が淡泊すぎる男も、どうかと思うわよ」
倹を含んだ声色だ。
「……里沙さん。それは独り言ですか。それとも、誰かに向かって言っているのですか」
不穏な空気が漂い始め、周りの人間達は気まずそうに茶を啜る。
大石だけが意に介さない様子でモリモリ食事を続けていた。
「"里沙さん、それは独り言ですか"?……ふんっ。
あんたのその落ち着き払った喋り方も気に食わないのよねえ」
里沙が憎々しげに言う。
千波は、どうしよう、とペコを振り返った。ペコは余程眠いのか箸を持ったまま舟を漕いでいる。
「喋り方と言われても……僕は昔からこうですから……
申し訳ありませんが、里沙さんの気に入るように人格までは変えられませんよ」
「あ――っ!ムカつくわ――!」
里沙が箸を投げつけると、物凄いスピードで飛んでゆく。武彦は間一髪でかわし、箸は壁にグサリと刺さった。

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