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sunset~君の光になりたい
第32章 甘い、夜②
背中を優しく叩きながら様子をみてみた。だが、千波の呼吸は荒くなりヒューヒュー音を立て始める。
「……ヒロ……さん……私」
「無理にしゃべるな」
口に手の平を当て、過呼吸が収まるのを待っていたら、顔色が幾分か良くなったようだ。
「……怖い夢を見たか?」
ヒロが千波を抱き締めると、彼女は胸の中で小さく呟く。
「夢じゃない……」
「え?」
「わかったでしょ……?」
「……何の事や?」
千波は一瞬息を飲み込むようにしてから、絞り出すような声で言った。
「私……初めてじゃ……ないの……ずっと……ずっと昔に……」
その両目に涙が溢れる。ヒロは、頬に触れ真っ直ぐ見詰めた。

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