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sunset~君の光になりたい
第26章 醒めない夢
「順番に、お入り下さいー。お一人様一分まで、とさせていただきます」
スタッフのアナウンスに、里沙は驚愕と失望を覚えた。
――一分……
それだけの時間で、一体何を話せるというのか。
OVEREARTHがデビューしてからの、この何年間。
ずっと憧れて大好きだったタケヒコ。
本気で恋して、彼の瞳に一瞬でも自分の姿を映して欲しくて、涙ぐましい努力を今までしてきた。
ライブ参戦の時は、どんなに後方の席であろうと一心不乱に彼に向かって投げキスを飛ばし、ライブの度に手紙をしたため、自分の勝負写真を同封してきた。
ほんの一瞬でも、タケヒコの心に居座りたかった。
(やっと、その願いが叶うかも知れないと思って喜んだのも束の間、たったの一分だなんて……)
列はどんどん進み、里沙の前に入ったファンが楽屋から出てきた。
主婦風の女性だ。
紅潮させた頬を手で押さえながら幸せな微笑みを浮かべ会場を出て行った。
里沙は複雑な心境でその後ろ姿を見送る。
(――私もあんな風に、幸せな気持ちになれるの?
ほんの短い時間、挨拶だけで満足できる?)
数十秒だけでも会える、それだけでも幸運なのだと、懸命に自分に言い聞かせていた。
そうしないと、泣き出してしまいそうだ。
スタッフのアナウンスに、里沙は驚愕と失望を覚えた。
――一分……
それだけの時間で、一体何を話せるというのか。
OVEREARTHがデビューしてからの、この何年間。
ずっと憧れて大好きだったタケヒコ。
本気で恋して、彼の瞳に一瞬でも自分の姿を映して欲しくて、涙ぐましい努力を今までしてきた。
ライブ参戦の時は、どんなに後方の席であろうと一心不乱に彼に向かって投げキスを飛ばし、ライブの度に手紙をしたため、自分の勝負写真を同封してきた。
ほんの一瞬でも、タケヒコの心に居座りたかった。
(やっと、その願いが叶うかも知れないと思って喜んだのも束の間、たったの一分だなんて……)
列はどんどん進み、里沙の前に入ったファンが楽屋から出てきた。
主婦風の女性だ。
紅潮させた頬を手で押さえながら幸せな微笑みを浮かべ会場を出て行った。
里沙は複雑な心境でその後ろ姿を見送る。
(――私もあんな風に、幸せな気持ちになれるの?
ほんの短い時間、挨拶だけで満足できる?)
数十秒だけでも会える、それだけでも幸運なのだと、懸命に自分に言い聞かせていた。
そうしないと、泣き出してしまいそうだ。

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