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sunset~君の光になりたい
第26章 醒めない夢
武彦も、今頃ライブが終わった頃だろうか。
別れ際にケツキックして頭突きして投げ飛ばして……ひょっとしたら首も絞めたかも知れない。
怒り狂っていた為、記憶が曖昧だ。
腕で優しく包んでくれた武彦。
殴られても、罵倒されても、里沙の事を好きだ、可愛いと言っていた武彦。
あの重たい前髪と彼が纏ういつものブルガリの香りが頭に浮かび、少し胸の奥がきゅっと痛んだ。だが、今はタケヒコに会うことに神経を集中せねばならない。
並んでいるファン達は、どのメンバーが好きなのだろうか。
傍目から見るだけでは全く想像がつかない。
女性の下着のグッズの当たり券なので、流石に男子は並んではいなかった。
主婦風の女性、中学生くらいの子もいる。
皆、緊張したような面持ちで手に券を握り締め、所在なさげだ。
多分、自分も引き攣った顔をしているのだろう。

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