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sunset~君の光になりたい
第25章 違う腕の中で彼を思って
「楽屋招待以外のお客様は、恐れいりますがお帰り下さいー」
男性スタッフが、大声で言って回っている。
「じゃあ私、行くね。タケヒコ様によろしくね」
「千波ー!気をつけるのよー!宮本の奴が何かしたら、すぐに私に言いなさい!
ああいう爽やかに見えるイケメンに限って何考えてるのか、わけわかめなんだからねーっ!」
千波は、ティッシュを両鼻に詰めたまま鼻声で会場の中から叫ぶ里沙に手を振って会場の外へ出た。
外はまだ興奮気味のファン達が集まり、それぞれのグループで口々に
「楽しかったねー!」
「マジでヤバい!」
「MAKUYA∞格好よすぎ!」
などと言い合っていた。
女の子同士のファンも多いが、男女混合のグループも沢山いた。
MAKUYA∞を真似た髪型をした男の子が、女の子をからかうと、女の子は反撃して殴りかかり、男の子が大袈裟に
「ぐわっ!やられたー!……もう許さーん!」
と、ふざけて女の子を羽交い締めにした。
女の子は、
「きゃあー助けてー」
と、叫んでいるが切実なものは感じられない。楽しそうなのだ。
周りの若者達も、そんな二人を見て手を叩いて笑っている。
そんな光景を見て、一種の寂しさに似た感情を覚えた。
――私はあんな風に、気軽に男の子とも女の子とも話したりじゃれあったりできない。
唯一、それができるのは里沙だけ――

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