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sunset~君の光になりたい
第25章 違う腕の中で彼を思って
「はい……母さん……うん。迎え?ええっ?いーよ!……私は今からタケヒコ様と会うから……
千波一人だけど……奴の迎えなんか……
ちょっ母さん!母さんってば!」
里沙は、溜め息を吐いて電話を切ると、まるでこの世の終わりみたいな悲しい目を向けてきた。
「……ゴメン……私が一緒に帰れないばっかりに……」
「どうしたの?」
「宮本を迎えによこすって言ってるの」
「えっ」
小学生の頃の宮本の意地悪な顔が頭に浮かび一瞬憂鬱になったが、里沙が憧れの人に会えるチャンスなのに、余計な心配をかけてはいけない。
千波は無理矢理明るく言ってみせた。
「大丈夫だよ!いつまでも小学生じゃないし、この間再会して思ったけど、落ち着いた大人って感じだったでしょ?」
「私は……奴をまだ許せないけど……」
里沙は不満げに呟く。
「昔の事だもん。私も大人にならなくちゃ……それに私も、男の人に慣れてきたと思わない?」
「……ヒロさんのおかげで?はーん?」
里沙は、鼻血が不安なのかティッシュを鼻に詰めたままで千波を上目遣いに見てニマニマ笑う。
千波は頬が少し熱くなった。

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