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sunset~君の光になりたい
第25章 違う腕の中で彼を思って

 会場にまたアナウンスが響く。

「本日"タケヒコTバック"購入者特典の、"楽屋招待チケット"を当てたお客様におかれましては、そのまま会場にお残りいただきお待ち下さい」

 二人は、耳を澄まして聞いていた。

「どーじよー。緊張する」

 里沙は顔が青くなったり赤くなったり忙しい。

「大丈夫だよ!いつもの、里沙の根性で!」
「……ありがど。ぢな……でも……」

 里沙は情けない声を出した。

「でも何?」
「タケヒコ様前にじで、鼻血ぶーを顔面にやっちゃっだら、どーじよう……もう……お嫁にいげない」

 真剣に悩む表情に、千波は思わず笑ってしまう。

「そしたら、お嫁さんにしてもらえばいいじゃない」
「タケヒコ様の嫁――!?あああ!」

 また鼻血が噴き出し、千波がタオルで手当する。

「ひい……どうしよどうしよ……嫁……式は……ドレスがいいけれど……タケヒコ様は白無垢派かしら……ぐへへ」
「鼻血を止めて、落ち着いて!」

 千波は必死になって里沙の鼻血を止めようと手当した。

「千波……どうしよ。私、一緒にがえれないば……」
「大丈夫だよ。子供じゃないんだから。一人で帰れるって!」

 ようやく鼻血が止まった。

「ほら、綺麗にして、タケヒコ様に会わなきゃ!」
「うん……ありがど」

 その時、里沙の携帯が鳴った。




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