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sunset~君の光になりたい
第25章 違う腕の中で彼を思って

 周囲はアンコールコールで盛り上がっていたが、二人は違う事で盛り上がっていた。

「す……すごい!当たりって楽屋招待っ!」
「ふんふんっ」

 里沙は、興奮して呼吸が荒くなっている。

「やったね!タケヒコ様と間近で会えるよ!」
「ぶっ……」

 里沙は顔を真っ赤にして鼻血を噴き出した。

「きゃああっ」

 千波は、急いでOVEREARTHタオルを里沙の鼻に当てがい手当した。
 周りではまだアンコールコールが止まない。
 会場が明るくなり公演終了のアナウンスが聞こえてきた。
 残念そうな溜め息があちこちから起こる。それでも諦めきれない観客の一部が、ライヴ定番曲の"attack"を合唱していた。
 それ以外の観客は、一緒になって口ずさみながら帰り支度を始め出口へ向かっていく。

「アンコールないんだ……残念だったね……大丈夫?」

 手当をしながら周りの邪魔にならないよう、壁側に移動した。

「むーん……血、どまった?」

 里沙が上を向いたまま、千波に聞く。

「うん、止まったみたいね」



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