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sunset~君の光になりたい
第24章 恋は轟音と共にやって来る
「私は生身の女の子で、今あんたの目の前にいて、"好きよ、どうにでもして!"て言ってるのよ?
そっちから口説いてきたくせに何故いざとなったら逃げるのよっ!あんた馬鹿っ?」
「……逃げるわけではないです」
「だったらなんなの!私を明日ライブに行かせたら、タケヒコ様に惚れ直しちゃってあんたの事なんてどーでも良くなるかも知れないのよ?それでもいいの?」
「……そうなら仕方ない事ですね……一時の迷いで、里沙さんを縛り付けたくない」
「……!」
里沙は怒りでわなわな震える。
「僕に抱かれた事を里沙さんが後悔する……そんなのは、一番僕に取って耐えられない事です……
男という生き物は、非常にデリケートなんです。心は、永遠にチェリーですから……」
「こんの――馬鹿っ面男がああ――――っ!」
里沙は、武彦の頬を平手打ちし、更にケツキックをお見舞いし、崩れ落ちた彼がフラフラしながら立ち上がろうとした所を、その頭に頭突きを決めた。
頭を抱えて呻く武彦を持ち上げ、鏡の壁に向かって渾身の力を込めて叩き付けてやると、奴は鏡の壁に減り込んだ。
里沙は、減り込んだままの武彦を一瞥し、
「だったら、あんたの言うように私は好きにするわよ!後悔しても知らないからね!バーカバーカ!カーバカーバ!」
と捨て台詞を吐き、鏡の迷路を駆け抜けた。
何度も後ろを振り返った。
……追ってこない。
里沙は、そのままガラスの里から出ている駅行きのバスへ乗り込んだ。
バスが動き出し、ぼんやりと頬杖を付きながら窓越しに外を眺めていたが、左手のピンクの指輪が目に入る。
「こんな物っ」
抜こうとしたが、手が震え抜くことができず、指輪に涙がぽつりと落ちたのだった。

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