この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第21章 恋の褥で
「ふふふ」
千波がジュースを口に含んで、唇を舌で舐めた。無意識な動作だったのだろうけど、ヒロはその唇を奪いたい衝動に駆られた。
駄目だ、と自分に無理矢理言い聞かせてビールを飲んで鎮めようとする。
「あいつ……」
「え?」
「あの、宮本って奴には気を付けろよ!」
「……大丈夫だよ?」
絶対に二人きりになるな、という言葉が喉まで出かかった。
(これじゃあまるで過度に束縛を強要しているみたいだーー)と思い、呑み込む。
「ヤキモチ……妬くんだ。ヒロさんでも」
千波が小さく笑った。
「当たり前やろ」
思わず鋭い口調で言ってしまい、しまったと千波を見た。
また泣かせてしまう。
千波は頬を紅く染めて俯いていた。
「ヤキモチ……妬かなくても……好きなのは……さん……だけだから」
消え入る様なその声に胸の奥が甘く疼いた。
そして、少し意地悪をしたくなってしまう。
「……なんや?よく聞こえんな……何て?」
頬が更に赤みを帯びて、その目は潤んでいる。
隣に座り、顔を覗き込むとプイと逸らされるが、その頬を掴んでこちらを向かせた。
今にも泣きそうに濡れた瞳を間近にして思わず息を呑んだ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


