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sunset~君の光になりたい
第21章 恋の褥で
ペコが
"千波ちゃんを送ってあげて"
と言ってくれて、ヒロは彼女を連れて店を出たのだが……
気持ちが逸って、このまま送って
『おやすみ』など出来そうになかった。
千波を抱き上げたまま建物の前に立つと、自動ドアがシュンと音を立てて開いた。
フロントの男性が
「10階の5号室にどうぞ」と、カギを渡してくる。
カギを受け取りエレベーターに乗り込む。
千波はヒロにしがみついていたが、その指の力が僅かに強くなった。
エレベーターが10階で止まり、千波を降ろし5号室のドアを開ける。
電気を点けると、パステルカラーを基調としたメルヘンチックな、天蓋付きのベッドが視界に飛び込んできた。
「うわあ……可愛い!」
千波は小走りにベッドへ駆け寄り、腰かけて部屋の中をキョロキョロ見回す。
ヒロは、千波が嬉しそうにしているのを見て戸惑った。彼女が怯えるのだと思っていたから。
「こんな可愛らしいお部屋、初めて!こういうところに住めたら、楽しいだろうな……」
無邪気な言葉に、ヒロは咳込んだ。
「ヒロさん、大丈夫?」
千波が、首を傾げて心配する。
「いや……大丈夫……」
ヒロは、冷蔵庫からビールとオレンジジュースを出し、千波にジュースの方を差し出した。
「ありがとう」
千波はニッコリ笑って受け取る。
「……ゴメン」
ヒロの言葉に千波は首を傾げた。
「いきなり、こんな場所に連れてきて……
二人で、ゆっくり話をしたかったから……怖いか?」
千波は、ゆっくり首を振って笑ってみせた。
「……ヒロさんが、キレるのにも慣れてきたみたい」
「えっ……そんなに俺ぷつぷつキレる?」
内心ショックだった。

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