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sunset~君の光になりたい
第20章 遅れた告白
――里沙は昔から、私にとても優しい。
優しい里沙しか知らない。
でも時に、とても悲しい目で私を見ることがある。
なんと言い表したらいいのかわからないけれど、泣き出しそうな眼差しで見詰める瞬間がある。いつからだろう。
里沙がそんな顔をするのがても切ないのに、どうしてなのか分からない。
何故?と聞く勇気もない。どんな答えが返ってくるのか考えただけで怖い。
多分私のせいなのだ。
私は、武彦さんのように、里沙をあんな屈託のない笑顔にする事はできない。
私は小学二年の頃の、ある時期の記憶だけがすっぽり抜け落ちている。
覚えているその頃の記憶は、物心ついたころから不仲だった両親が離婚し、父が先に出て行き、母も私を残して姿を消したという事。
そして同級生に、特に男子に苛められていた事。
この間、地下鉄の電車の中で声をかけてきた、宮本。
宮本 龍之介。
龍之介は、私が登校する度に先頭きって
「家庭崩壊のうちの子供がきたぞー」
と、大きな声で囃し立てた。
周りの子供達も、意味を知らないその
"カテイホウカイ"
という言葉を繰り返し合唱して私を取り囲んだ――

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