この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第19章 鏡の国で捕まえて
「里沙さん――!」
彼が追いかけて来る。
捕まえられない様、里沙は全速力で走った。
「私……を、本当に好きなら……見つけて捕まえて……みなさいよ!」
里沙は息を乱しながら走り、ガラスの城の鏡の迷路へ入り込む。
天井も、壁も全て鏡の迷路。
追い掛けてくる足音から逃げるように、次々と扉を開ける。
――私は一体何をやっているんだろう。
急速に彼に心を許し始めている。そんな自分が許せない。
だいたい永遠の愛だとか、一生相手を大事にするだとか、そんなものが果たしてこの世の中に存在するの?
武彦さんは今は優しいかもしれないけれど、そんなの、私に興味をなくしたらまた話は違ってくるだろう。
私はそれが嫌だ――
里沙はそこまで考えて、あっと声を上げそうになった。
――これじゃあ、まるで彼の好意を失うのを恐れているみたい。
へたへたと座り込み、天井を見上げた。
鏡に、泣きそうな自分の顔が見える。
「ひっ……っ」
胸が熱くなり、頭の奥がぎゅっと掴まれたような痛みで、耐え切れず声を漏らす。
抑えようとしても、涙が溢れて来た。
最近、泣いてばかりだ。
千波の泣く姿ばかり見て、彼女を慰めていた私が。
彼が追いかけて来る。
捕まえられない様、里沙は全速力で走った。
「私……を、本当に好きなら……見つけて捕まえて……みなさいよ!」
里沙は息を乱しながら走り、ガラスの城の鏡の迷路へ入り込む。
天井も、壁も全て鏡の迷路。
追い掛けてくる足音から逃げるように、次々と扉を開ける。
――私は一体何をやっているんだろう。
急速に彼に心を許し始めている。そんな自分が許せない。
だいたい永遠の愛だとか、一生相手を大事にするだとか、そんなものが果たしてこの世の中に存在するの?
武彦さんは今は優しいかもしれないけれど、そんなの、私に興味をなくしたらまた話は違ってくるだろう。
私はそれが嫌だ――
里沙はそこまで考えて、あっと声を上げそうになった。
――これじゃあ、まるで彼の好意を失うのを恐れているみたい。
へたへたと座り込み、天井を見上げた。
鏡に、泣きそうな自分の顔が見える。
「ひっ……っ」
胸が熱くなり、頭の奥がぎゅっと掴まれたような痛みで、耐え切れず声を漏らす。
抑えようとしても、涙が溢れて来た。
最近、泣いてばかりだ。
千波の泣く姿ばかり見て、彼女を慰めていた私が。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


