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sunset~君の光になりたい
第19章 鏡の国で捕まえて
ふっ、と低い笑い声が聞こえた。その瞬間、ブルガリの薫りがしたかと思うと、瞼に柔らかい、唇のような物が一瞬触れる。
びっくりして目を開けると、間近に武彦の顔がある。
「さあ、もう大丈夫や」
里沙はカアッと怒りが急速に込み上げ、武彦の頬を打った。
武彦は僅かによろけ、里沙を黙って見詰めている。
里沙は彼の顔を見れずに拳を握り締めて呟いた。
その手は、小さく震えている。
「騙すとかやめてよ……調子に乗らないでよ……あんたなんか……あんたの事なんか私……
好きでもなんでもないのに……なのに」
気持ちが昂って、彼の顔を見たら泣いてしまいそうだった。
「僕はそれでも里沙さんが好きだよ」
彼が静かに言うと、里沙は背を向けて叫んだ。
「そんなん、信じられない!……どうせ、好きとかなんとか言ったって自分の思い通りにしたいだけなんでしょ……男なんかっ……」
「里沙さん」
「もう、私の事なんか放っておいて!」
里沙はビーズ館を飛び出し、メチャクャに走った。

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