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sunset~君の光になりたい
第19章 鏡の国で捕まえて

「あれ、里沙さん顔赤い?照れるとか、ますます可愛いなあ」
「違う!これはっ!チークの色なの!」
「チーク?チークて……こんなん?ほら」

 武彦は里沙をぐいと抱き寄せ、そのままおどけてステップを踏んだ。
 そんな事をされると、頬がますます熱を持つ。

「ばっ!馬鹿!ちがーう!チークダンスやなくて!」

 里沙は、思わず彼を投げ飛ばして叫んだ。

「ほら!ピンクの!ほっぺたにポンポンするやつだってば!」
「ああ……化粧品ね」

 武彦は、投げ飛ばされて土産物の箱の中に埋もれていたが、箱の山の中からぬっと現れた。

「あっ!申し訳ありません!この潰れたの買い取ります!」

 里沙は店のスタッフに頭を下げ、
 "ガラスの里バームクーヘン"
 を十箱程買い上げる羽目になってしまった。

「投げ飛ばされるの何度目やろうな……あたたっ」

 武彦が 肩の辺りを押さえて顔をしかめた。

「やだっ!怪我させちゃったですか?」

 里沙が肩に触れると彼は

「なーんてな!」と、舌を出した。
「もう!ビックリしたやないの!」

 憤慨すると、里沙の口に人差し指を充てて声をひそめる。

「……黙って。大変や!なんか瞼のところに変な虫がついとる」

「ええ?」
「じっとして。今取るから、目瞑って動かないでな?」
「ひいい……むむっ……お願いします」

 里沙は、ぎゅうと瞼を閉じた。



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