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迎春花が咲く
第4章 近づく不穏

想像もしてなかったひどい物言いに絶句する。人には人の考えがある。そうは分かっていても自分の価値観を否定された。その事実は変わりようがなく、私の心に深い傷をつけた。
それでも。あの思い出が脳裏に浮かぶ。
熱い吐息、どちらのとも分からない汗、絡み合う視線、伝わる想い。
あれは確かに愛だった。幻想ではなかった。
もしそうだとしても―――絶対に幻想だと思いたくはなかった。

「……そんなこと、ないっ! 愛があるからセックスなの! セックスには愛があるの! 愛がないならそんなのただの粘膜の擦り合いよ!」

私は思うがままに叫ぶ。それを光春さまは見下していた。

「…なんとでも言え。愛があろうがなかろうか適当な跡取りが生まれればそれで問題はない」
「い…痛っ! やだ! やめて! やめてよ!」

乳房をつねるように掴まれ、唇を乱暴にむさぼられ鳥肌が立つ。気持ち悪い。
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