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迎春花が咲く
第4章 近づく不穏
そう思ったのと同時に素一郎さまがある部屋の前で止まる。それは光春さまの部屋だった。
素一郎さまは声をかけることなく部屋の扉を開けた。部屋は相変わらず暗い。ランプの淡い光が部屋を照らしていた。その部屋の奥で椅子に座りうずくまる光春と背中をさすり寄り添う崎枝さんがいた。
「……っ! 素一郎様!?」
崎枝さんは突然扉が開かれたことと扉を開いた相手を見て驚きの表情を見せる。
素一郎様は私から手を放すと2人のもとへ近寄る。
「今、光春さまは体調がすぐれないのです…! どうかお引き取りを…」
「黙れ!」
ひどく切れの良い音が響いて崎枝さんが弾かれたように壁にぶつかる。
殴られた頬を庇いながら崎枝さんは素一郎様を見る。
「このアバズレ! 貴様と宮子を拾ったのは誰だと思ってる! この部屋から出て行け!」
そして倒れている崎枝さんの襟元を掴み上げて乱暴に外へ放り出す。鈍い音がした。だが扉の前に素一郎様が立っていて崎枝さんがどうなっているのかは見ることが出来なかった。
そして足踏みをするように光春さまに近寄る。
素一郎さまは声をかけることなく部屋の扉を開けた。部屋は相変わらず暗い。ランプの淡い光が部屋を照らしていた。その部屋の奥で椅子に座りうずくまる光春と背中をさすり寄り添う崎枝さんがいた。
「……っ! 素一郎様!?」
崎枝さんは突然扉が開かれたことと扉を開いた相手を見て驚きの表情を見せる。
素一郎様は私から手を放すと2人のもとへ近寄る。
「今、光春さまは体調がすぐれないのです…! どうかお引き取りを…」
「黙れ!」
ひどく切れの良い音が響いて崎枝さんが弾かれたように壁にぶつかる。
殴られた頬を庇いながら崎枝さんは素一郎様を見る。
「このアバズレ! 貴様と宮子を拾ったのは誰だと思ってる! この部屋から出て行け!」
そして倒れている崎枝さんの襟元を掴み上げて乱暴に外へ放り出す。鈍い音がした。だが扉の前に素一郎様が立っていて崎枝さんがどうなっているのかは見ることが出来なかった。
そして足踏みをするように光春さまに近寄る。

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