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迎春花が咲く
第4章 近づく不穏
正真正銘嘘ではない。本当のことだ。
暴行未遂のようなものはあるがあれを初夜に数えるのはなんだか嫌だった。
だが素一郎様の望んでいた答えではなかったようだ。ますます眉間にしわを寄せて怒りをあらわにしている。こめかみには青筋が浮きだっている。
すると素一郎様は立ち上がり私の腕をつかんだ。
「えっ……な、何をなさるんですか」
弱弱しく抵抗するが腕を掴んだ手の力は強く離れない。
素一郎様は部屋を出て行く。そのあとを私も自分の意志とは関係なく歩かされる。
今から何が起きるんだろうか。あのゑつ子と同じように義父の素一郎に犯されるのだろうか。
そう考えると鳥肌が立って仕方がなかった。
「御放しください!」
「黙れ!」
激しい剣幕でそう言われ恐怖と不安に襲われる。素一郎が歩くたびに廊下に飾られた壺や絵画が振動を受けて揺れる。
しかもこの廊下に続くのは―――

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