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迎春花が咲く
第4章 近づく不穏
言われるがままに応接室に向かう。崎枝さんはどうしているのだろうか。またあの部屋にいるのだろうか。そんなことを考えながら。
応接室らしき部屋で宮子さんが止まったので私もそれに合わせて止まる。
宮子さんが一息ついてからノックをした。
「…素一郎様、失礼いたします。志津恵さまをお連れいたしました」
「遅い」
宮子さんが扉を開けて入ると同時にドスの利いた声がした。
洋装に身を包んだ年相応の貫録と、睨み付ける様な眼差しを持つ初老と中年の間の男性だった。
「主を連れてくるのに何分かかってるんだ。この愚図が」
「…申し訳ありません」
口悪くそう罵ると宮子さんは恭しく頭を下げる。そんな言い方をしなくてもよいじゃないか、と思ったけれど重々しい空気の中口を開くことさえ憚られた。
「…は、初めまして。皆本志津恵と申します」
とりあえず挨拶は必ずしなくては、と頭を下げる。だが男性―――素一郎様は宮子さんが出したであろうお茶をすすり私には見向きもしない。
感じが悪い。だが初対面でも問題を起こせばこういう相手はしつこいということだけは分かる。
応接室らしき部屋で宮子さんが止まったので私もそれに合わせて止まる。
宮子さんが一息ついてからノックをした。
「…素一郎様、失礼いたします。志津恵さまをお連れいたしました」
「遅い」
宮子さんが扉を開けて入ると同時にドスの利いた声がした。
洋装に身を包んだ年相応の貫録と、睨み付ける様な眼差しを持つ初老と中年の間の男性だった。
「主を連れてくるのに何分かかってるんだ。この愚図が」
「…申し訳ありません」
口悪くそう罵ると宮子さんは恭しく頭を下げる。そんな言い方をしなくてもよいじゃないか、と思ったけれど重々しい空気の中口を開くことさえ憚られた。
「…は、初めまして。皆本志津恵と申します」
とりあえず挨拶は必ずしなくては、と頭を下げる。だが男性―――素一郎様は宮子さんが出したであろうお茶をすすり私には見向きもしない。
感じが悪い。だが初対面でも問題を起こせばこういう相手はしつこいということだけは分かる。

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