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迎春花が咲く
第4章 近づく不穏
それから私の生活は変化した。
晶さんが細かい気配りをしてくれるおかげでご飯に何かが入っていたり部屋にほこりが常にあると言った嫌がらせを受けることもなくなった。あの二人は晶さんの前では大人しいようだ。それに晶さんが本を持ってきてくれたり話し相手をしてくれたりと暇を持て余すことがかなり減った。
そして伊野さんも落ち着いたのか屋敷にいるようになり何かと声をかけてくれるようになった。
「ごちそうさまでした」
「あら、もうお食事は終わりですか?」
「はい。もうお腹いっぱいなんです。部屋に戻りますね」
私はそれだけ言うと自室に戻った。それを晶さんが見届ける。
「……ねぇ、宮子ちゃん。志津恵さま食べなさすぎじゃない?」
「え?」
片付けに入る宮子さんに晶さんは問うように言う。その視線の先には半分以上残された食事が置いてあった。
お茶は飲み干されているがかぼちゃの煮つけはほとんど減っていない。真っ白な白米からはまだ湯気が出ている。
「食が細いのかしら…。あまりにも食べなさ過ぎよね。心配だわ」
「はぁ……」
眉間にしわをよせる晶さんの隣で宮子さんは暗い顔をしていた。

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