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迎春花が咲く
第4章 近づく不穏






「志津恵さま、お茶をどうぞ」
「ありがとうございます」

晶さんがお茶を注いだカップを私の近くに置く。
晶さんが買ってきたと言うお土産でお茶会と称して食堂でおしゃべりをすることを提案したのだ。
庭で花を愛でる気にはなれなったがただで屋敷に帰る気もなれなかったのでちょうどよかった。

「では私も失礼して……」

そういうと晶さんは隣の席に座る。ここの食堂のテーブルは長方形だが縦も横も長いので正面に座ると距離が出来てしまうのだ。

「どうですか、志津恵さま。ここでの生活はもう慣れましたか?」

最初から一番答えづらい質問だった。なんて言えばいいのだろう。
ご飯に虫や洗剤が入っています? いつも部屋にほこりが撒かれています?
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