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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第8章 昔語り(2)
「今日は、彼氏のところに帰らなきゃいけないのかい?」

思わず、私はこう答えてしまっていた。

「ううん。大丈夫……」

そのまま、ウェスティンホテルへとチェックインした。エレベーターの中で二人きりになる。十八階のデラックスダブルの部屋のドアが閉まる音が、やけに静かに響いた。その音の余韻が、部屋の空気に長く尾を引いている。外では、夜の街が何も知らぬ顔で無数の灯りをともし続けていた。

窓の外には神戸の夜景がどこまでも広がっている。カーテンの隙間から差し込む光が、シーツの白さをほのかに照らし出していた。時間はゆっくりと、しかし確実に流れていく。

彼の指先は急ぐことなく、まるで確かめるように私の肌を丁寧に辿っていった。熱い吐息が首筋にかかり、香水の残り香が甘く、少しだけ湿った空気の中に溶けていく。

服が、ふわりと一枚ずつ脱がされていく。上着が肩から滑り落ちるその微かな感触に、美香は小さく息を呑んだ。

次に露わになったのは、ショーツとお揃いの黒いレースがあしらわれたハーフカップのブラジャーだった。薄い布地越しに、柔らかな膨らみが妖しい影を落としている。男の指先がブラジャーのホックにかかった瞬間、思わず小さな悲鳴が漏れた。

「だめっ……」

フロントホックは抵抗する間もなく外され、次の瞬間、小ぶりの乳房がまろび出た。露出した双乳を、Mは心底感嘆したようにじっくりと視姦し、小さく呟いた。

「きれいだ…まるで陶器のような肌だ」

美香はその裸身に這う視線を感じ、思わず顔を背けたくなった。見られている。こんなにも間近で、こんなにも丁寧に。胸の奥が痛いほど熱く疼いた。


柔らかな肉がブラジャーから弾き出されたその隙に、Mは熱い唇を押し当てた。口を大きく開き、乳頭を中心に赤子のように貪欲に吸い上げた。口腔に頬張られた果実の先端を、舌先でちろちろと舐め回された。

自己主張の少ない小さな尖りは、もっともっととねだるように少しずつ膨らんで硬くなっていく。

「んっ……あっ……やだ……」

まだ慣れきっていない体が、戸惑いながらもあまりにも正直に反応してしまう。頬は真っ赤に染まり、目は潤み、眉が小さく寄せられる。それは苦痛と快楽が入り混じったような、かそけき女の顔だった。
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