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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第7章 昔語り(1)
秋の深まりゆく気配を感じさせる十月の某日。
僕たちは、月に一度か二度しか訪れない貴重な逢瀬の時間を過ごすため、京都へと車を走らせていた。
車の中ではマイルス・デイヴィスのレコードが、ゆっくりと回転していた。トランペットの音が低く沈み、ピアノがわずかに遅れて追いかけてくる。十月の午後の光がフロントガラスを斜めに切り、ダッシュボードの埃を淡く照らしていた。
美香は助手席の窓を少し開け、風に髪をなぶらせながら話を続けていた。彼女の声はいつもと同じ明るさを保っていたが、どこか遠くの記憶を拾い上げているような、わずかな間が混じっていた。
「私、昔もモテてたのよ。大学生のときにモテ期が1回あったわね」
昭吾はハンドルを握ったまま、うなずいた。視線を前方に向けたまま、時折、彼女の脚に目を落とす。パンストに包まれた美脚が、シートの上で静かに伸びている。薄い生地が太ももの曲線を滑らかに捉え、膝の少し上でわずかに皺を寄せていた。十月の空気の中で、その脚は妙に生々しく見えた。
「美香さんの経験人数って10人ぐらい?でしたよね」
「知ってる?兵庫県の女子大の女の子って男の子にモテるのよ。学生の頃といったら関西の大学の男の子と良く合コンしてたわよ。私ね、最初に付き合ったの関大のアメフトの男の子だったの。関大との合コンで会って、デートに誘われたの。格好良かったし、面白かったんでデート行って、飲んだその日に成り行きでセックスしたの。処女喪失記念日ね」
ジャズのリズムが車内に溶け、彼女の言葉と重なる。
昭吾はアクセルを緩め、南禅寺の緑が深くなる静かな道を選んだ。美香の手が、自然に彼の腿の上に置かれた。指先が布の上を軽く移動する。その感触は、音楽の低音のように、ゆっくりと彼の意識の底に沈んでいった。
「とにかく痛かった…って思い出なんけど、何だか不思議だったわ。その時、この人と結婚するかもって思ったの」
美香は少し間を置き、窓の外を見つめた。昭吾の視線は再び彼女の脚に落ちる。パンストの光沢が、木漏れ日を受けてわずかに揺れている。太ももから膝へ、そして足首へと続く線が、まるで誰かが丁寧に描いた線のように正確だった。
僕たちは、月に一度か二度しか訪れない貴重な逢瀬の時間を過ごすため、京都へと車を走らせていた。
車の中ではマイルス・デイヴィスのレコードが、ゆっくりと回転していた。トランペットの音が低く沈み、ピアノがわずかに遅れて追いかけてくる。十月の午後の光がフロントガラスを斜めに切り、ダッシュボードの埃を淡く照らしていた。
美香は助手席の窓を少し開け、風に髪をなぶらせながら話を続けていた。彼女の声はいつもと同じ明るさを保っていたが、どこか遠くの記憶を拾い上げているような、わずかな間が混じっていた。
「私、昔もモテてたのよ。大学生のときにモテ期が1回あったわね」
昭吾はハンドルを握ったまま、うなずいた。視線を前方に向けたまま、時折、彼女の脚に目を落とす。パンストに包まれた美脚が、シートの上で静かに伸びている。薄い生地が太ももの曲線を滑らかに捉え、膝の少し上でわずかに皺を寄せていた。十月の空気の中で、その脚は妙に生々しく見えた。
「美香さんの経験人数って10人ぐらい?でしたよね」
「知ってる?兵庫県の女子大の女の子って男の子にモテるのよ。学生の頃といったら関西の大学の男の子と良く合コンしてたわよ。私ね、最初に付き合ったの関大のアメフトの男の子だったの。関大との合コンで会って、デートに誘われたの。格好良かったし、面白かったんでデート行って、飲んだその日に成り行きでセックスしたの。処女喪失記念日ね」
ジャズのリズムが車内に溶け、彼女の言葉と重なる。
昭吾はアクセルを緩め、南禅寺の緑が深くなる静かな道を選んだ。美香の手が、自然に彼の腿の上に置かれた。指先が布の上を軽く移動する。その感触は、音楽の低音のように、ゆっくりと彼の意識の底に沈んでいった。
「とにかく痛かった…って思い出なんけど、何だか不思議だったわ。その時、この人と結婚するかもって思ったの」
美香は少し間を置き、窓の外を見つめた。昭吾の視線は再び彼女の脚に落ちる。パンストの光沢が、木漏れ日を受けてわずかに揺れている。太ももから膝へ、そして足首へと続く線が、まるで誰かが丁寧に描いた線のように正確だった。

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