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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第7章 昔語り(1)
「やだ…あそこ…濡れてきちゃった…面白かったわ。その後、どうなったの?」
美香の声が、車内に静かに落ちる。彼女は身を乗り出すようにして聞いていた。頰の赤みが、さっきより少し濃くなっている。
「家も近かったし、そのときは彼女もいなかったから、週一ぐらいで遊びに行ってました。ソフトSMみたいなことを教えてもらったり、バイブを使ったり、刺激的ではあったけど、三ヶ月ほどで別れました」
昭吾はハンドルを握り直した。記憶の残り香が、ジャズの低い音に溶けていく。
「最初は普通だったのに、だんだん彼女の情緒が不安定になってきて。いい雰囲気のあとで突然『帰って』と言われたり、帰ったあとに『また来て』と電話がかかってきたり。怖くなってきたんです。たぶん、何かの薬をやっていたんだと思います。僕の知らないところで、他の男も家に呼んでいたような気配もあった。二ヶ月ほどして店にも来なくなって、電話もつながらなくなって、そのまま消えちゃいました。マンションからも」
美香は静かに聞いていた。指先が、無意識に自分の腿の上を撫でている。
「そうなんや…面白い話だったわ。じゃあ、私の番ね。ソフトSMされた話、しようか?」
美香の声は明るく、しかしどこか熱を帯びていた。十月の光が車内をゆっくりと移動し、二人の影を長く引き伸ばしている。ジャズのトランペットが、まるで記憶の続きを待つように、静かに流れ続けていた。
美香の声が、車内に静かに落ちる。彼女は身を乗り出すようにして聞いていた。頰の赤みが、さっきより少し濃くなっている。
「家も近かったし、そのときは彼女もいなかったから、週一ぐらいで遊びに行ってました。ソフトSMみたいなことを教えてもらったり、バイブを使ったり、刺激的ではあったけど、三ヶ月ほどで別れました」
昭吾はハンドルを握り直した。記憶の残り香が、ジャズの低い音に溶けていく。
「最初は普通だったのに、だんだん彼女の情緒が不安定になってきて。いい雰囲気のあとで突然『帰って』と言われたり、帰ったあとに『また来て』と電話がかかってきたり。怖くなってきたんです。たぶん、何かの薬をやっていたんだと思います。僕の知らないところで、他の男も家に呼んでいたような気配もあった。二ヶ月ほどして店にも来なくなって、電話もつながらなくなって、そのまま消えちゃいました。マンションからも」
美香は静かに聞いていた。指先が、無意識に自分の腿の上を撫でている。
「そうなんや…面白い話だったわ。じゃあ、私の番ね。ソフトSMされた話、しようか?」
美香の声は明るく、しかしどこか熱を帯びていた。十月の光が車内をゆっくりと移動し、二人の影を長く引き伸ばしている。ジャズのトランペットが、まるで記憶の続きを待つように、静かに流れ続けていた。

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