この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ヒミツのカルテ
第2章 由梨加(20)生理痛
「どうですか? 怖くないですか?」
「はい……。すごく、柔らかくて……思っていたより、全然怖くないです」
由梨加が少しだけ安堵の笑みを浮かべて答えると、中山は「よかった」と嬉しそうに目を細めた。
「うんうん。じゃあ、横になったついでに、先ほどお話しした自動で動く仕組みも、少しだけ体感してみましょうか。もちろん、お洋服を着たままですからね。膝を立ててみましょうか。」
中山はそう言うと、手元にある小さな操作リモコンを優しく手に取った。
「今からボタンを押しますね。背中のほうがゆっくり起きて、同時に脚が自然と開く姿勢になりますよ。力を抜いて、身を任せていてくださいね」
「はい……お願いします」
由梨加がゴクリと唾を飲み込みながら身構えると、中山は優しく微笑みながらスイッチのボタンをそっと押し込んだ。
小さな電動音と共に、ベッドの背もたれが滑らかにスーッと起き上がっていく。
それと同時に、座面が連動して由梨加の脚を心地よい角度へと優しく左右に開いていった。
(あ……動いてる……)
ジーパンというパンツスタイルで来て本当に良かったと、由梨加は心の中で胸をなで下ろした。
それでも、お腹の前を遮るカーテンが一切ないこのオープンな空間で、両脚を広げた状態で天井を仰ぎ見ていると、実際に何も見えていなくとも、得も言われぬこそばゆさと恥ずかしさがジワジワと頬を赤らめていく。
由梨加のわずかな動揺を敏感に察知しながら、山中はベッドの足元側へと移動した。
そして、由梨加の開かれた脚の間、ちょうど視線の届く少し低い位置に用意されていた丸椅子に、音を立てないようにそっと腰を下ろす。
由梨加の緊張をほぐすように、目の前で手際よく小さな医療用の器具――細い超音波のプローブや、潤滑ゼリーの容器などをトレイから取り出しながら、一つひとつ丁寧に説明を始めた。
「実際に診察をするときは、私がこの位置に座って、今見せているような温かいゼリーと、この細い器具を使ってお腹の中や子宮の状態を確認していくんです。
カーテンがないから、私がどこにいて、何をしているのか、全部こうして顔を見合わせながら確認することができますからね。」
不安を塗りつぶすような中山の穏やかなトーンと、隠しごとのないオープンな距離感に、由梨加はトクンと高鳴っていた心臓の鼓動が少しずつ落ち着いていくのを感じた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


