この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キウイ基地ーポルノ女優と過ごした夏
第1章 こんにゃくと、レジのお姉さん
家の物置小屋には、父親が生前使っていた山岳用のテントがしまわれていた。父親は大学時代から登山サークルに入っていたほどで、祐介も小学生の頃は、よく連れられて、山を登ったり、キャンプしたりした。物置小屋には寝袋やランタン、ラジオ、お湯を沸かす調理道具、ナイフなども残っていた。
それらを少しずつ持ち運び、祖父や母親にも知られないように、キウイ基地を作ったのだ。
あのレジのお姉さん、大丈夫だったかな。
いつもならテントに入るなり、ラジオをつけるのだが、今日はそんな気持ちになれなかった。こんにゃくを買いそびれたことも残念であるが、突然倒れたレジのお姉さんのことがやっぱり心配だった。ましてや自分は目の前で倒れた人をあろうことか、見捨ててしまったのだ。オナニー狂いの変態どころか、人間としても最低である。
収納された寝袋を枕に、横たわった。
唯一、父親の物ではない、エロスクラップ帳が目に止まった。
知能も精神年齢も遅れていると診断された祐介だが、性欲だけはすっかり大人……いや、同じ年の男子の性欲がどの程度のものなのかわからないので、もしかしたら祐介も「普通」なのかもしれないが、オナニーは毎日欠かさず、十回以上はしていた。
オナニーは最高だ。オナニーをしているひとときは、いろんな嫌なことが忘れられる。祐介にとって、オナニーは心に平穏をもたらせてくれる魔法の遊戯でもあった。
エロスクラップ帳とは、よりよいオナニー快感を得るためのオカズで、その名のとおり、エロ本の切り抜きを糊で貼り付けたものである。
先にも述べた通り、エロ本は買いたくても、本屋のある町まで遠いうえ、レジが女の人だったら買えない。
だが、近所のゴミ捨て場やここの裏山にも、たまに誰かが男性週刊誌やスポーツ新聞、エロ本を捨てていくのだ。大抵はボロボロで、雨にも濡れて読めないページも多い。そもそも拾ったものを全部保管すれば、キウイ基地はあっという間にゴミ屋敷と化してしまう。
そこで祐介は考えに考えた。綺麗に残っているページだけを切り抜いて、自分だけのエロ本を作ればいいのだ。
かくして祐介はキウイ基地にくるたび、エロスクラップ帳の制作に励むようになり、あと少しで記念すべき一冊目が完成しそうになっていた。例のこんにゃくオナニーの記事も、この中に入っている。
それらを少しずつ持ち運び、祖父や母親にも知られないように、キウイ基地を作ったのだ。
あのレジのお姉さん、大丈夫だったかな。
いつもならテントに入るなり、ラジオをつけるのだが、今日はそんな気持ちになれなかった。こんにゃくを買いそびれたことも残念であるが、突然倒れたレジのお姉さんのことがやっぱり心配だった。ましてや自分は目の前で倒れた人をあろうことか、見捨ててしまったのだ。オナニー狂いの変態どころか、人間としても最低である。
収納された寝袋を枕に、横たわった。
唯一、父親の物ではない、エロスクラップ帳が目に止まった。
知能も精神年齢も遅れていると診断された祐介だが、性欲だけはすっかり大人……いや、同じ年の男子の性欲がどの程度のものなのかわからないので、もしかしたら祐介も「普通」なのかもしれないが、オナニーは毎日欠かさず、十回以上はしていた。
オナニーは最高だ。オナニーをしているひとときは、いろんな嫌なことが忘れられる。祐介にとって、オナニーは心に平穏をもたらせてくれる魔法の遊戯でもあった。
エロスクラップ帳とは、よりよいオナニー快感を得るためのオカズで、その名のとおり、エロ本の切り抜きを糊で貼り付けたものである。
先にも述べた通り、エロ本は買いたくても、本屋のある町まで遠いうえ、レジが女の人だったら買えない。
だが、近所のゴミ捨て場やここの裏山にも、たまに誰かが男性週刊誌やスポーツ新聞、エロ本を捨てていくのだ。大抵はボロボロで、雨にも濡れて読めないページも多い。そもそも拾ったものを全部保管すれば、キウイ基地はあっという間にゴミ屋敷と化してしまう。
そこで祐介は考えに考えた。綺麗に残っているページだけを切り抜いて、自分だけのエロ本を作ればいいのだ。
かくして祐介はキウイ基地にくるたび、エロスクラップ帳の制作に励むようになり、あと少しで記念すべき一冊目が完成しそうになっていた。例のこんにゃくオナニーの記事も、この中に入っている。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


