この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
キウイ基地ーポルノ女優と過ごした夏
第1章 こんにゃくと、レジのお姉さん
 時計を見ると、ちょうど十六時だった。お姉さんは十六時半までレジにいると言っていたから、今からすぐに向かえば、ぎりぎり間に合う。
 冷やかされるかもしれないし、あっけにとられるかもしれない。
 それでもお姉さんに会いたかった。そう、会いたいのだ。いまでも不思議なのは昨日、一緒に歩いたときだ。同級生とはうまく話もできかったのに、お姉さんとはなぜか普通にお喋りができた。自分の思ったことがそのまますらすらと口から出て、ちゃんと会話のキャッチボールもできていた。祖父や母親と喋る時ともまた違った感覚だった。お姉さんが笑ってくれると、自分も自然と嬉しい気持ちになった。言葉を交わすたび、どんどん気持ちが近づいていって……なんだろう。心がふわふわ、体もふわふわと、お姉さんとふわふわ空に浮いていきそうな変な心地があった。
 あの感覚をまた味わいたい。
 ああ、そうか。お姉さんに会うだけなら、こんにゃくなど買わなくてもいいじゃないか。何か別のもの……例えば、お菓子とかボールペンを持ってレジに行けば、とりあえずお姉さんと会話はできるではないか。
 名案だ。急ごう。
 祐介は家を飛び出してチャリンコに跨がった。雨上がりとあって、道は濡れていて、夏の草木の匂いも強かった。
 必死にペダルを漕いだかいもあって、十五分の道のりも、十分足らずで、農協のスーパーが見えてきた。スーパーの前の雑木林からは、祐介を待っていたように蝉が大合唱していた。
 まだ雨滴のしたたる屋根付きの自転車置き場に、チャリンコを停めて、祐介は外から店内を覗いた。
 雨上がりの空のように、祐介の表情がぱぁと明るくなった。
 今日は黒のTシャツにスリムなジーンズを穿いて、緑色のエプロンをつけていた。三台あるレジには、彼女しかおらず、ちょうどレジを打っている最中だった。中年の女性客に何か話しかけられていて、お姉さんは愛想良く微笑み、うなずいていた。
 こちらにはまだ気づいていないので、祐介はお姉さんにばれないように店内へ入った。お姉さんを驚かせてやろう、とイタズラ心も生まれていた。こんにゃくではない何かは、風船ガムにした。値段も安いし、かさばらない。ぶどう味の風船ガムを一個握りしめ、レジへ向かった。
 タイミングよく、他のお客さんは並んでいなかった。
「あっ」
/17ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ