この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キウイ基地ーポルノ女優と過ごした夏
第1章 こんにゃくと、レジのお姉さん
ちゃんと宿題はやったの? と聞くお母さんみたいな言い方をしてきた。
「へ!? いや、やっぱり、いらなかったです」
自分の変態性がバレそうに思えて、祐介は声が裏返った。
「そうなんだ? とりあえずここ従業員以外は立ち入り禁止だから、早く出たほうがいいよ。一緒にいこ」
レジのお姉さんはママチャリのハンドルを掴んで歩き出した。
一緒にいこ──その言葉の響きの柔らかさに、祐介はふわぁと体が浮きそうになった。足が地につかない心地のまま、レジのお姉さんのあとをついていった。
ふわふわしながらも、心臓はドキドキしていた。
目の前の光景も、よろしくなかった。
さっきはレジにいる後ろ姿を遠目から眺めただけだったが、いまはあの引き締まったお尻が眼前にあるのだ。じろじろ見てはいけないと思いながら、視線はこの瞬間を一秒でも焼き付けてやろうと、瞳孔が開きっぱなしだ。
「君、自転車は?」
店の前の駐車場に出てきたところで、レジのお姉さんがくるっと顔だけ振り向かせた。
四時半を過ぎていたが、夏の盛りとあって、まだまだ空は高く、相変わらず蝉の大合唱が続いていた。
「ちょっと離れたところに置いてあります」
「どこ?」
「あっちです」
田んぼしかない方角を指さした。
「同じ方向ね」
レジのお姉さんはまた前を向いて歩き出した。駐車場から車道に出ても、レジのお姉さんはママチャリに跨がらなかった。一緒にいこ、と言ってきたけど、祐介のチャリンコのある場所まで、ついてきてくれるのだろうか。
なんだか付き合わせているみたいで、申し訳ない気持ちになった。何か喋らなきゃと思うのだが、そこは同級生とも会話がちゃんと取れない性分である。年上で、ましてや女の人となれば、いっそう緊張して、言葉が出てこない。
「君、高校生?」
自転車を押しながら一、二歩、先を歩いているレジのお姉さんが、振り向かずに喋りかけてきた。
「あ、いや。高校は行ってないです」
「じゃ、働いているの?」
「いや、いまは浪人中で……高校、落ちちゃって、全部」
祐介は罰が悪そうに答えた。自分からこうやって浪人であることを打ち明けるのは珍しかった。狭い村の中では、説明しなくても、勝手に話が広まっているからだ。
「へ!? いや、やっぱり、いらなかったです」
自分の変態性がバレそうに思えて、祐介は声が裏返った。
「そうなんだ? とりあえずここ従業員以外は立ち入り禁止だから、早く出たほうがいいよ。一緒にいこ」
レジのお姉さんはママチャリのハンドルを掴んで歩き出した。
一緒にいこ──その言葉の響きの柔らかさに、祐介はふわぁと体が浮きそうになった。足が地につかない心地のまま、レジのお姉さんのあとをついていった。
ふわふわしながらも、心臓はドキドキしていた。
目の前の光景も、よろしくなかった。
さっきはレジにいる後ろ姿を遠目から眺めただけだったが、いまはあの引き締まったお尻が眼前にあるのだ。じろじろ見てはいけないと思いながら、視線はこの瞬間を一秒でも焼き付けてやろうと、瞳孔が開きっぱなしだ。
「君、自転車は?」
店の前の駐車場に出てきたところで、レジのお姉さんがくるっと顔だけ振り向かせた。
四時半を過ぎていたが、夏の盛りとあって、まだまだ空は高く、相変わらず蝉の大合唱が続いていた。
「ちょっと離れたところに置いてあります」
「どこ?」
「あっちです」
田んぼしかない方角を指さした。
「同じ方向ね」
レジのお姉さんはまた前を向いて歩き出した。駐車場から車道に出ても、レジのお姉さんはママチャリに跨がらなかった。一緒にいこ、と言ってきたけど、祐介のチャリンコのある場所まで、ついてきてくれるのだろうか。
なんだか付き合わせているみたいで、申し訳ない気持ちになった。何か喋らなきゃと思うのだが、そこは同級生とも会話がちゃんと取れない性分である。年上で、ましてや女の人となれば、いっそう緊張して、言葉が出てこない。
「君、高校生?」
自転車を押しながら一、二歩、先を歩いているレジのお姉さんが、振り向かずに喋りかけてきた。
「あ、いや。高校は行ってないです」
「じゃ、働いているの?」
「いや、いまは浪人中で……高校、落ちちゃって、全部」
祐介は罰が悪そうに答えた。自分からこうやって浪人であることを打ち明けるのは珍しかった。狭い村の中では、説明しなくても、勝手に話が広まっているからだ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


