この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁忌の鍵を外す夜【短編】
第1章 禁忌の鍵を外す夜




「……そんなことを仰って、私を試さないでください。桃花…」


初めて呼ばれた名前に、頭の芯がじわりと溶ける。
白城の大きな手が、私の頬から首筋、そして鎖骨のラインへと滑り落ちた。

引き寄せられるように、二人の距離が完全にゼロになる。彼の端正な顔がすぐ目の前にあり、お互いの熱い吐息が唇に吹きかかる。


「…本当は、明日が来なければいいと……、あの男の元へ行くあなたを、この手で壊してでも拐ってしまいたいと、不敬なことばかり考えてしまっています」


彼の低い声が、鼓膜を優しく侵食していく。
白城の親指が、私の下唇を少し強めに押し開くようにそっとなぞった。

キスをされる、そう確信して目を閉じた。

もどかしいほどの至近距離で、私たちは互いの激しい鼓動を肌越しに感じ合う。

白城の唇が私の唇に触れ、その柔らかさと熱さに身体が震えた。

──けれど、彼は深く貪る寸前で、強引に自らの唇を引き剥がした。


「……お身体に障ります。今夜はもう、お休みください」


狂おしいほど名残惜しそうに私の額に軽い口づけを落とすると、彼は逃げるように部屋を後にした。

これが、私たちの最後の夜。

そう、諦めていた──。



/11ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ