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妻であること、女であること(仮
第7章 本当のこと
家に居れば泣けない。
仕事に行っても泣けない。
ずっと我慢してたんだろうな…。
俺は黙ったまま、陶子さんのすぐ隣に座って甘いコーヒーに口をつけた。
陶子さんは、昔も俺の前では泣き虫だった。
あの頃、俺には沢山本音を話してくれたっけ。
俺のことを、弟のように思っていたから。
「…ごめんね…」
少し落ち着いたのか、陶子さんはそう言いながら涙を拭った。
「こうなるのわかってましたから、気にしないでください。
少し、落ち着きましたか?」
「うん…」
「良かった」
「あ、ごめん。
サンドイッチはあとでいただくね。
今はココアだけで十分みたい」
「はい。無理に食べない方がいいです。
昔、無理するともっと胃の調子悪くなっちゃってましたもんね」
「なんでも知ってるって・・・恥ずかしいけど嬉しいもんだね。
無理しなくていいから頼っちゃうのかな…。
ごめんね、西谷君」
「もう謝らないでくださいよ。
俺がしたくてしてるんですから。
恩返しですよ、沢山お世話になったんで」
恩返しというのは嘘じゃない。
嘘ではないけど、それだけじゃないよ。
ただ・・・、とにかく側にいたいんだ。
「あ、そうだ。
先に聞いておきたいんですけど、今日は何時頃帰りますか?」
「決めてない」
「俺は何時まででもいいですけど」
「私も」
「え?」
「今日、尚太居ないから」
陶子さんは、意味ありげな言い方をした。
「飲み会ですか?」
「出張なんだって。
さっきLINE来てた。
今日は帰って来ない」
帰って・・・来ない・・・
「え、急に?しかも今日突然?」
そう言うと、陶子さんは大きなため息をついた。
「そう、突然。
そんなの今までなかったのに」
陶子さんが泣いたのは、その知らせを受けたからかもしれない。
突然決まって、その日のうちに出張なんて本当なんだろうか。
それにしても、旦那は頭が悪いのか?
昨日陶子さんとどんな話をしたのかわからないけど、怪しまれてると感じて女と打ち合わせしてるとしたら、もっと疑われるだろ普通。
本当に急な出張かもしれないけど。
仕事に行っても泣けない。
ずっと我慢してたんだろうな…。
俺は黙ったまま、陶子さんのすぐ隣に座って甘いコーヒーに口をつけた。
陶子さんは、昔も俺の前では泣き虫だった。
あの頃、俺には沢山本音を話してくれたっけ。
俺のことを、弟のように思っていたから。
「…ごめんね…」
少し落ち着いたのか、陶子さんはそう言いながら涙を拭った。
「こうなるのわかってましたから、気にしないでください。
少し、落ち着きましたか?」
「うん…」
「良かった」
「あ、ごめん。
サンドイッチはあとでいただくね。
今はココアだけで十分みたい」
「はい。無理に食べない方がいいです。
昔、無理するともっと胃の調子悪くなっちゃってましたもんね」
「なんでも知ってるって・・・恥ずかしいけど嬉しいもんだね。
無理しなくていいから頼っちゃうのかな…。
ごめんね、西谷君」
「もう謝らないでくださいよ。
俺がしたくてしてるんですから。
恩返しですよ、沢山お世話になったんで」
恩返しというのは嘘じゃない。
嘘ではないけど、それだけじゃないよ。
ただ・・・、とにかく側にいたいんだ。
「あ、そうだ。
先に聞いておきたいんですけど、今日は何時頃帰りますか?」
「決めてない」
「俺は何時まででもいいですけど」
「私も」
「え?」
「今日、尚太居ないから」
陶子さんは、意味ありげな言い方をした。
「飲み会ですか?」
「出張なんだって。
さっきLINE来てた。
今日は帰って来ない」
帰って・・・来ない・・・
「え、急に?しかも今日突然?」
そう言うと、陶子さんは大きなため息をついた。
「そう、突然。
そんなの今までなかったのに」
陶子さんが泣いたのは、その知らせを受けたからかもしれない。
突然決まって、その日のうちに出張なんて本当なんだろうか。
それにしても、旦那は頭が悪いのか?
昨日陶子さんとどんな話をしたのかわからないけど、怪しまれてると感じて女と打ち合わせしてるとしたら、もっと疑われるだろ普通。
本当に急な出張かもしれないけど。

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