この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妻であること、女であること(仮
第7章 本当のこと
「二人で出かけたり、旅行とかしないんですか?」
「うん…。
野球忙しいし、野球ない日は疲れて寝てたり。
一番最近二人で出かけたのは、息子の引越しの時かな」
「息子って何歳ですか?」
「二十歳」
「え?じゃあ引越しって二年前?」
「そうだね…」
陶子さんは遠くを見るような目で、窓の外を見た。
懐かしいなーって感じで。
夫婦ってそんなもんなのかな。
色んな形があるとは思うけど、明らかに陶子さんは満たされていないんだなと感じた。
「陶子さん、ずっと寂しかったんじゃないですか?」
「ん〜…、まぁね…」
奥歯に物が挟まったような言い方だ。
それと同時に、陶子さんの表情がまた儚げになった。そして、少しずつ飲んでいたココアがなくなり、俺が飲んでいた甘いコーヒーも無くなった。
何が『まぁね』なのか
どんな風に寂しかったのか
夫婦生活に満足してたのか
レスになっても愛されていたのか
俺は、陶子さんに聞きたいことがどんどん溢れてきて、陶子さんにある提案をした。
「俺、ちょっと買い物行ってきます。
晩飯、ここで食べましょう。
酒でも飲んで元気出して下さい」
そう言うと、陶子さんは少し涙ぐんで、小さく頷いた。
「好み変わってませんか?
食べ物とか酒とか」
「うん」
「じゃあちょっと行ってきます。
トイレはあそこ。
昨日寝られてないなら、ソファで横になっててください。
あ、えーっと、これ使って」
寝室からケットをとって陶子さんに手渡し、俺は携帯と財布を持って玄関に向かった。
そして玄関で振り向いてひと言添えた。
「一時間は帰ってきませんから、ゆっくりしててください」
ソファに座ってる陶子さんは、素直に、黙ったまま頷いた。
それから俺が部屋に戻ったのは、1時間半後だった。
そっと鍵を開けて中に入ると、ソファに横になり眠っている陶子さんが見えた。
「うん…。
野球忙しいし、野球ない日は疲れて寝てたり。
一番最近二人で出かけたのは、息子の引越しの時かな」
「息子って何歳ですか?」
「二十歳」
「え?じゃあ引越しって二年前?」
「そうだね…」
陶子さんは遠くを見るような目で、窓の外を見た。
懐かしいなーって感じで。
夫婦ってそんなもんなのかな。
色んな形があるとは思うけど、明らかに陶子さんは満たされていないんだなと感じた。
「陶子さん、ずっと寂しかったんじゃないですか?」
「ん〜…、まぁね…」
奥歯に物が挟まったような言い方だ。
それと同時に、陶子さんの表情がまた儚げになった。そして、少しずつ飲んでいたココアがなくなり、俺が飲んでいた甘いコーヒーも無くなった。
何が『まぁね』なのか
どんな風に寂しかったのか
夫婦生活に満足してたのか
レスになっても愛されていたのか
俺は、陶子さんに聞きたいことがどんどん溢れてきて、陶子さんにある提案をした。
「俺、ちょっと買い物行ってきます。
晩飯、ここで食べましょう。
酒でも飲んで元気出して下さい」
そう言うと、陶子さんは少し涙ぐんで、小さく頷いた。
「好み変わってませんか?
食べ物とか酒とか」
「うん」
「じゃあちょっと行ってきます。
トイレはあそこ。
昨日寝られてないなら、ソファで横になっててください。
あ、えーっと、これ使って」
寝室からケットをとって陶子さんに手渡し、俺は携帯と財布を持って玄関に向かった。
そして玄関で振り向いてひと言添えた。
「一時間は帰ってきませんから、ゆっくりしててください」
ソファに座ってる陶子さんは、素直に、黙ったまま頷いた。
それから俺が部屋に戻ったのは、1時間半後だった。
そっと鍵を開けて中に入ると、ソファに横になり眠っている陶子さんが見えた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


